よみがえる狂気と0泊4日の旅(2019.08.30)

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「旅行」じゃなくて「旅」がしたい。
行き当たりばったりの過酷ツアーはじまる。

「0泊4日」のドライブ旅。

この記事が更新される現在2019年8月31日。
まごうことなき夏の終わりである。
わたしはなぜか東北にいます。

https://twitter.com/seiyatakashima/status/1167550502151708672

毎年のように梅雨の最中「今年は最高の夏にしよう」と意気込んでいる。
正直なところこの10年間、最高じゃなかった夏なんかない。
とはいえ今年はちょっと物足りなさがあった。

花火、野外フェス、海、山、ビール、異国…といった「わかりやすい夏」ばかりでない。
ある時期は古民家を再生していたり、とある年はおじさんたちに紛れて地域の祭りを盛り上げたりしていた。
目的はなんでもいいのかもしれない。
お盆が明けて気持ち良い涼風に撫ぜられた瞬間、「今年の夏はどうにかしていたな」なんて思えればそれで良いのかもしれぬ。
なにかに没頭して、正常な判断なんてできないくらいトリップした状態でいたい。そんな願望が夏になると突然めざめるのだ。

妙な冷静さで過ごした今年の8月、おとなしくしていた酩酊願望がついに爆発したらしい。
気づけばわたしは稲敷から7時間もクルマを走らせ、「仙台市」の看板の前に立っていました。

好転した人生と、代わりに失ったもの。

去年くらいからようやくまともな大人らしく振る舞えるようになった。身を滅ぼすような暮らし方から脱却できました。
毎晩のようにアルコール漬けになることもなく、娯楽と煩悩にまみれることを嫌うように過ごしている。
ビールの代わりに麦茶とプロテインを飲み、コンビニ弁当を買わずその分地域で育つ旬の野菜を食べて生きてる。
規則正しい生活と筋トレ習慣のおかげで、身体年齢はずいぶん若返ったような気がする。
前から好きだった読書に勤しむ時間も1.5倍くらいに増え、日々の幸福度が高い(体から酒を抜くと難しい本が読めるようになるみたい)。

ここ1年くらいでわたしの人生はとにかく良くなってきたんだよ。
収入も新卒IT時代、また「地域おこし協力隊」の頃と比べて格段に良いし(主に副収入の増大)。
それになにより「あらゆることを知り、体験したい」という根源に迫る目的のため、じぶんの時間をめいっぱい遣えるようになったのです。
茨城への移住と転職は(その成果が出るまでまる3年かかったけれど)結果的に大成功だったといえそう。

じゃあこれまで夏に発現していた「狂気」らしいものがどうなったか、これはまるで変わらないみたい。
ただ発散する機会を失っただけだった。なんてこった。

お礼を伝えに仙台へ。

そんな中、このイベントを発見しました。

サウザー先生( @Fist_of_Phoenix )はわたしが愛してやまない「声のメディア」Voicy( https://voicy.jp/ )の人気パーソナリティーです。
地域おこし協力隊の任期が終わる頃、これからの人生どうしようか…と悩んでいた時期にちょうど存在を知ったのが極めてラッキーだった。
その時考えていた「勤め人+フリーランス」という複業的な働き方を形成するのに、日々のラジオ配信があまりにジャストな内容。めちゃめちゃ参考になりました。
地方民かつクルマ社会なので、映像やテキストより音声配信を取り入れやすいというのもあり、毎日の通勤時間などに聴くことが多いのです。

茨城から仙台なら決して遠くないし、日頃お世話になっている、わたしをどん底から引き上げてくださった地域の方々へ感謝するのと同じように、Webの向こう側の人間にもお礼をしたくなったわけです。

いやそんなのは体の良い建前かも知れない。
とにかく今年の夏が終わる前に、ばかみたいな時間を過ごしたかっただけなのかも。

「旅行」じゃない「旅」を。

そんなこんなで金曜日の仕事が終わった後、着の身着のままでクルマを北に走らせた。
「仙台までなら下道で行けるやろ」とたかをくくってきたら、7時間以上もかかってびっくりしたけれど…(計画性の欠如)。
後部座席に「人をダメにするソファ」ことYogiboを積んでいるから無敵です。
幸いなことに週明けの月曜日、勤め先は休みを取ることもできた。

タイムテーブルも約束もほとんどない、夏休み最後の「旅」がはじまりました。
さぁ、なにをして遊ぼうかな。

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