このあたりの小学校は未だ休業中らしく、朝早くから外で遊ぶ子らの声が聞こえてくる。
自転車やストライダー（ランニングバイク）を走らせる子、縄跳びをする子、父親とキャッチボールをする子で路上は賑やかだ。
路上が子らの遊び場と化している状況について、苦言を呈する大人も多い。では近辺に公園がないかというと、このエリアは比較的広いパークがあるほうだ。
親たちとしては、なるべく目の届く範囲で遊ばせたいのだろう。
今日は幼児から小学校高学年くらいまでの女の子たちが集って可愛く、そして姦しかった。
「ラプンツェ〜〜ル！髪をおろして〜〜！」
すると戸建ての2階から縄跳びが1本。テロンと垂れてくる。
全然届かないよ〜！と地上の子たち。2階で縄をおろしたのは高校生くらいの子だった。
届かなくて安心だ。しかし面白い遊びだとも思った。近所の大人たちはハラハラしながら見守っている。
わたしは幼少期のほとんどを団地で過ごしたせいか、こういう風景こそ「あそび」の空間だと感じてしまう。
父親の勤め先関係者が募る社宅。4階建ての集合住宅が4棟ほどまとまってできた団地は、周囲がそれなりの過疎地域ということもあってちょっとした「まち」だった。
敷地内の私道を駆け回る。付属のテニスコートを囲うフェンスをよじ登る…すべてが遊具になり得たあの頃。よくもまぁそんな発想に至ったものだと今では感心する遊び方をしていた。飽きることもなかった。
なるべく高いところから飛び降りることができるやつが一番かっこよかったし、当時の憧れは5個も10個も年上の子たちだった。
世代を超えてよく遊んでいた。団地の中だけで子ども会が成立するくらいの人口があったし、親らが仕事で繋がっていたというのもあって、年齢が違えど付き合いが生まれやすい環境だった。
2020年、一斉休校が長引くなかで、それなりに都市部でもあるこの近辺でも似たような光景が見られるのは決して悪いことでもないなと思うばかりだ。
子どもたちは自然発生的にコミュニティをつくるし、それは彼らの心身を守るための防衛本能でもあるのかもしれない。
改めて公共というものを考えるきっかけになった。
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ここ半月ほど実家で過ごしている。
3月頭にアパートを解約してしまって以降、稲敷地域の知り合い宅に居候をさせてもらっていた。今回、新しい仕事の準備もあって5年ぶりに里帰りをしたのだ。
家族もまたリモートワークだったりオンライン学習でそれぞれのことを進めている。
家族がこうして身を寄せ合って生活をする日が、この歳になってまた訪れるものかと驚いた。
皆が仕事なり勉強なりをやり、昼時にはリビングに集合して昼食をとる。
昼のバラエティ番組をそれとなく流しながらランチを食べるのだが、お互い息抜きの意味合いもあり気楽な会話も生まれている。
就活中の妹が料理を勉強していて、家にあるものでさっと簡単なものをつくってくれる。父にはそれが嬉しいようで、あの堅物感ある人間から「いただきます」「ごちそうさま」「おいしいよ」「ありがとう」という言葉を聞くたび家族皆で仰天するものだ。
妹の料理は味付けの足し引きが絶妙で、特に煮物が旨い。
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「最近どうなの？」
ってメッセージをもらうことが増えた。
LINEやMessengerでも、オンライン会議などでも第一声はまず「最近どう？」
応えやすい質問で、正直とてもありがたい。
現状をお伝えするに、今の時期はいろいろ答えにくいのだ。
なんで転職したの？
前の職場はどうだった？
次は何をするの？
今どこにいるの？
これまでやっていたことはどうするの？
内容はもちろんのこと、相手によってもどう返答して良いものか悩ましく、むずい。
気を遣う質問が多くて辟易していたところに「最近どうなの？」は、こちらの裁量が大きくて助かる。
誤解を生みたくないのでひとつ付け加えておくと、手元に届くすべての連絡は身体が震えるほどうれしいです。
今は元気に過ごしています。また時期が来たら、その都度近況をお伝えしたいです。
そんなことを思いながら、日記を公開していくことにしました。
「最近どうなの？」といえばplentyがいつの間にか解散していて驚いた。
高校生の頃、通学時によく聴いていたのをおぼえている。
はじめてiPodを買ったとき、これからの時代は雑踏や騒音の中でも耳に届くように高音域のボーカルが流行ると思った。
その読みはイヤフォン等の改良によって外れてたわけだが、昨今話題のヒットチューンを歌う男性ボーカルの声の高さには驚くばかり。
最近どうなの？ – plenty
ラストライブ「拝啓。皆さま」 17.09.16 日比谷野外大音楽堂 より
（該当箇所から再生されます）