Tsukuba Place Labに行かなくなったあなたへ、そしてぼくへ。

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Tsukuba Place Labの4期目を後押しするクラウドファンディングが佳境です。
週に4日通うこともあったわたしだが、今ではほとんど訪れることのない場所になってしまった。
では、Tsukuba Place Labはもうわたしにとって「必要のない」場所になってしまったのか?そんなことは決してない。
あの19坪の空間でいろんな話をした、今ではわたしと同じようにTsukuba Place Labから足の遠のいているあなたにまた会いたいと思いました。
最後に、尊敬する友人である堀下恭平さん( @HorishitaKyohei )への応援メッセージを添えてあります。

▼クラウドファンディングのプロジェクトページはこちら
https://readyfor.jp/projects/TsukubaPlaceLab

前略、あなたへ

お久しぶりです。お元気ですか?
あなたと初めて出会ったつくばのコワーキングプレイス、Tsukuba Place Labが開店してまる3年を迎えようとしているようです。

今年も少し長めの秋雨が終わって、まちはがらりと冬の空気に包まれました。
Tsukuba Place Labがオープンした当初も寒い時期でした。それにも関わらずイベントで盛り上がる日は、暖房が要らないほど人々から熱気が発せられていたことを思い出します。
わたしはあの、いつでもあたたかなTsukuba Place Labしか知りませんが、スタッフの話によると朝一番はキンという音が聞こえるくらい、冷たく静かな空間のようです。

あの頃あの場所に行くといつも迎えてくれたスタッフたち、今ではずいぶんと顔ぶれが変わったようです。
それでも場所としては変わらずに他の利用者さんとの顔つなぎやコミュニケーションの後押しをしてくれるコミュニティマネージャーを、朝の7:00から夜の23:00まで置いている、これを3年続けているのは本当にすごいことですよね。
Facebookを覗けばいつでも目に入る「Labから○○です!」の投稿。Tsukuba Place Labのページはこの3年間止まることがありませんでした。
もう当たり前のように感じてしまってますが、毎日同じように続けることをチームとして徹底しているのは並大抵のことではありません。
そういったマメなところが、3年間の間何千人もの人たちを惹き付ける場の魅力につながっているのでしょう。

わたしもLabはご無沙汰です

さて、そんなわたしですが、Tsukuba Place Labには最近めっきり行かなくなってしまいました。
「地域おこし協力隊」の任期が終わって、引き続き稲敷市のまちづくりと福祉のNPO法人SMSCでサラリーマンを始めて以降はほとんど訪れる機会がなくなってしまった。

特段、足の遠のいた理由があるわけでもなさそうです。
「最近、Tsukuba Place Labに行ってないな」なんて人も、同じような感じではないでしょうか?
3年経てば、仕事や生活の環境は大きく変わります。Tsukuba Place Labでよく会っていた学生のあの子も今では社会人に。転職や結婚をした人もたくさんいますね。

 

そういった些細なことが原因で、実はまちから様々なお店が消えていきます。
小さな個人店も、繁盛店ですら3年経つと多くのお店がシャッターを下ろす時代です。

そんな中で、Tsukuba Place Labは4年目を迎えようとしています。
わたしはビジネスに詳しいわけではないし、経営のプロでもないけれどこれだけは分かる。
Tsukuba Place Labが決して「儲かる」お店ではないことだけは。

早朝から深夜まで営業していて、そこには必ずコミュニティマネージャーとしてスタッフが常駐している。このスタッフたちの教育にも相当な時間とコストがかかっているはずです。
一般500円、学生300円という破格の料金で1日利用することができる。こんなので家賃や人件費をカバーできているはずがないのです。

日々あれだけたくさんの人たちが訪れる場所ではある。それはまちがいないのですが、場の運営にはさらなる費用がかかっていると思うのです。
運営している「しびっくぱわー」が利用料だけで賄えない部分をうまいことやりくりしている、というのはもちろん分かります。
わたしが不思議でならないのは、堀下さんがそこまでしてTsukuba Place Labを開き続けている理由です。

 

堀下恭平さんはわたしのひとつ歳上ですが、同世代であれだけ賢くバイタリティもあって人脈にも富んだ人は少ない。
お金だけのことを考えたら、彼はコンサルティングでもカフェでも保険の営業でも、とにかく何をやらせたって一流の成果を出すことができるはずなのです。
そんな彼が、わざわざ「非効率の極み」のような事業をやっている…これはいかに。
オープン以降Tsukuba Place Labの恩恵をぞんぶんに受けながら、一方でそのことばかりを常に考えていました。

「みんなでつくる、みんなの場所」が続くということ

翻って、これが彼の「成果」であるということをわたしたちはもっと評価すべきだと思いました。
コーヒー1杯分の料金で、子どもから大人まであまねくすべての人がつくばというまちに参加することができるシステム。
これを3年間維持し、これからも続けていくこと。
一度でもあの場所から恩恵を受けたわたしたちは、それがどういうことか感じられるのではないでしょうか。

「みんなでつくる、みんなの場所」がTsukuba Place Labだというのなら、このクラウドファンディングの成否がそのまま「場の意思」になるのかなぁと考えています。
「この場が続いてほしい」と思う気持ちが、支援金として積み重なっているようにわたしには見えました。
12月1日、Tsukuba Place Labの3歳の誕生日を素敵なカタチでお祝いできるとよいです。

 

最近なかなか会えていないあなたへ。

またTsukuba Place Labでお会いしましょう。

おわりに

最後に、堀下恭平さんへ。
いつもたくさんの人々と熱狂に囲まれながら、その分孤独と闘うあなたを尊敬しています。
宴会ではみんなの中心で賑やかに過ごしながら、翌朝夜明けと同時に誰よりも早く起き出してノートPCのキーを叩くようすが印象的です。
同じくまちづくりに携わる人間として、堀下さんの活躍する姿をもっと見たいと願っています。堀下さんが「つくば」にこだわり続けているから、わたしも「稲敷」にこだわり続けられる、みたいなところもあります。

友人として、これからも応援しています。

▼プロジェクトページはこちら
https://readyfor.jp/projects/TsukubaPlaceLab

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