朝起きて歯が痛い。
これはもうだめかもしれんね、と思いながら駅前の歯科を予約する。
定期的に検診を受けなければいけない。
その昔、友だちが「歯磨きや歯医者さんは、体のケアの中でもとびきり“道具”“機械”っぽくて良い。メンテナンスって感じがする」と話していた。それからわたしの中で、歯は明確に生活の道具という立ち位置となっている。
歯科医の使う器具も特殊なものばかりで面白い。歯科は好きだ。
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テレワークの日。
デスクの位置的に、テレカン時どうしても顔が暗くなってしまう。
己の顔色の悪さを意識させられながら、いくつかの打ち合わせ。
仕事中ずっとなにかを飲んでいる。今日はカモミールティーだった。
電気ポットで保温したお湯を注ぎ足しながら、最後にはほとんど色付きの水を飲む。
瞬間的に湯を沸かすことができる電気ケトルも良いけれど、わたしは保温機能の付いたポットのほうが好みだ。
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夕方、仕事を早めに切り上げて千住の反対側へ。
三茶のカズキタさんにお仕事のご依頼をいただいた。
カズキタさんは友人たちと共に、北千住の空き家改修に取り組んでいるという。
ランドマークとなる近場の銭湯で待ち合わせて(千住っぽい!)、件の物件へ。
家々の目を抜けていくと、それはあった。
まだ未完成であるその物件の詳細はここに書かないが、まあとにかくおしゃれな空間であった。
4期目に入るカズキタさんの会社の、これまでとこれからについて伺う。
「クライアントと仲良くなりたい、友だちになりたい」「利益はうちのシェアハウスのためにある」と明確な信念を語るカズキタさんは、取り組みのポップさからは想像できない理念を掲げていた。
改めて思うが、経営者の数だけ哲学があるな。
これは良くも悪くもである。会社経営において、資本主義は人権や尊厳を凌駕してしまうものだから。
人間主義の経営者が増えるといい。そのための起業支援をもっとやっていこうと思った。
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歯科へ。軽く見ていたが思いのほか重症。
以前通っていた歯科の処置が良くなかったようでもあった。
施術後、麻酔の残る顔の感覚が面白い。
「しびれが収まってから食事を」
少食のわたしはよろこんで夕飯をスキップした。