朝起きたらすることのひとつに「時間の家計簿をつける」というのがある。
いつ何をするか、実際に何をしたか、予定と実績を1本のタイムラインにまとめている。
使っているのは、アウトライナーソフトのWorkFlowyだ。
「すべてがひとつのアウトラインである」というWorkFlowyの性質から、予定トピックの下に業務テキストやメッセージのドラフトを入れたりもしている。
メールやSlackの下書きはもちろん、「何を書こうかな」的な文章もラフに書き捨てていく。
それらが予実となって生まれた「時間の家計簿」を、毎朝確認するのが日課になっている。
WorkFlowyの創造的活用法と、GTD(Getting Things Done)の応用。今はこういう使い方に落ち着いている。
主に「書く」「話す」「デザインする」「読む」そして「考える」が仕事のほとんどなので、、わたしの“仕事”はこのタイムラインにおおむね集約されることになる。
千葉雅也氏をはじめ、WorkFlowyを使って働く人達の書籍やブログ、Twitterの発信を受けて使いはじめたアプリケーションだ。
Workflowyは、今やわたしの生活から切り離すことができない。
社員研修なんかでも積極的にWorkFlowyを使っているし、またオススメもしているのだが、まだ身近な人で「WorkFlowyメインで知的生産してます!」という人に出会ったことがない。
WorkFlowyこそ人間の思考回路に近いと思うので、もっとその魅力に多くの人が気づくとよいと切実に思う。
よりよい使い方について話し合いたいな。
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そんなWorkFlowyに支えられながら、今日はコンフィデンシャルな会議が続く日となった。
対面の打ち合わせが増えたことに改めて気づく。
オンライン会議では自然と話者が1人に絞られるが、フィジカルな会議は発話が至るところから行われる。
あとは発話と発話のラグが少なかったりするのもよい。
顔色や呼吸、声の大小など、体全体から発信される情報量も多い。
そんな当たり前なことを感じつつ、それはリッチな時間だよな、と思う。
今日は1本4時間30分という長尺の会議もあったが、誰にとっても充実した時間になったのではないか。
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会議後、社の幹部陣で集まって夕食へ。
東西にちらばるシニアマネージャー層が一堂に会する、というのは、わたしが昇格してからははじめてのことだった。
加えて、社長が社員と飲み会を頻繁にするタイプではないため(人が嫌いとか、お酒が嫌いとかいうわけではない)、妙に意味性の高い場となった。
いい。年に数回でもこういう場を作りたい。
ご時世的な移ろいもあって、この夜のことは忘れることがなさそう。
安直なので「よし、明日からも仕事をがんばるぞ」と意気込んだ。
社長、この飲みニケーションは若手に驚くほどぶっ刺さってます。
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帰りはいつもの千代田線。相変わらずというかなんというか、流れるようにMIMIGURIのポッドキャストを聴いていた。
日記を書いていて思うが、わたしは最近ポッドキャストばかり聴いてるなあ。
▼古典を読み直すと新しい発見しかない話|idearium cast #39
https://idearium.don-guri.com/koten/
古典を読み返すことの重要性についてライトに語られている。
過去の回でもよく登場しているジョン・デューイ、これは読まねばと思って関連本をまとめ買いした。
「精神的に向上心のない者はばかだ」
「だから知の探索に時間とお金をかけよう」
直前まで社の幹部陣と飲んでいたこともあり、仕事や生活をがんばろうと意気込んだのもある。
それもあるが、その、めちゃくちゃわかりやすいな、わたしは。
教育や研修にお金のかからない、放っておけば勝手に育つ系従業員なのかもしれない。
向上心の着火が驚くほど早い。
北千住駅に着くまでのたった15分。
車内で買ったKindle本を片っ端からダウンロードして読み進める。
電車を降りたら、家まで歩いて帰らなければいけない。
その間に本を読めないということを、ひどくもどかしく感じた。
春の嵐の中を小走りで帰った。