ジョン・デューイと春の嵐(2023.04.07)

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朝起きたらすることのひとつに「時間の家計簿をつける」というのがある。

いつ何をするか、実際に何をしたか、予定と実績を1本のタイムラインにまとめている。

使っているのは、アウトライナーソフトのWorkFlowyだ。

「すべてがひとつのアウトラインである」というWorkFlowyの性質から、予定トピックの下に業務テキストやメッセージのドラフトを入れたりもしている。

メールやSlackの下書きはもちろん、「何を書こうかな」的な文章もラフに書き捨てていく。

それらが予実となって生まれた「時間の家計簿」を、毎朝確認するのが日課になっている。

 

WorkFlowyの創造的活用法と、GTD(Getting Things Done)の応用。今はこういう使い方に落ち着いている。

主に「書く」「話す」「デザインする」「読む」そして「考える」が仕事のほとんどなので、、わたしの“仕事”はこのタイムラインにおおむね集約されることになる。

千葉雅也氏をはじめ、WorkFlowyを使って働く人達の書籍やブログ、Twitterの発信を受けて使いはじめたアプリケーションだ。

Workflowyは、今やわたしの生活から切り離すことができない。

 

社員研修なんかでも積極的にWorkFlowyを使っているし、またオススメもしているのだが、まだ身近な人で「WorkFlowyメインで知的生産してます!」という人に出会ったことがない。

WorkFlowyこそ人間の思考回路に近いと思うので、もっとその魅力に多くの人が気づくとよいと切実に思う。

よりよい使い方について話し合いたいな。

 

・・・

 

そんなWorkFlowyに支えられながら、今日はコンフィデンシャルな会議が続く日となった。

対面の打ち合わせが増えたことに改めて気づく。

 

オンライン会議では自然と話者が1人に絞られるが、フィジカルな会議は発話が至るところから行われる。

あとは発話と発話のラグが少なかったりするのもよい。

顔色や呼吸、声の大小など、体全体から発信される情報量も多い。

そんな当たり前なことを感じつつ、それはリッチな時間だよな、と思う。

 

今日は1本4時間30分という長尺の会議もあったが、誰にとっても充実した時間になったのではないか。

 

・・・

 

会議後、社の幹部陣で集まって夕食へ。

東西にちらばるシニアマネージャー層が一堂に会する、というのは、わたしが昇格してからははじめてのことだった。

加えて、社長が社員と飲み会を頻繁にするタイプではないため(人が嫌いとか、お酒が嫌いとかいうわけではない)、妙に意味性の高い場となった。

いい。年に数回でもこういう場を作りたい。

 

ご時世的な移ろいもあって、この夜のことは忘れることがなさそう。

安直なので「よし、明日からも仕事をがんばるぞ」と意気込んだ。

社長、この飲みニケーションは若手に驚くほどぶっ刺さってます。

 

・・・

 

帰りはいつもの千代田線。相変わらずというかなんというか、流れるようにMIMIGURIのポッドキャストを聴いていた。

日記を書いていて思うが、わたしは最近ポッドキャストばかり聴いてるなあ。

 

▼古典を読み直すと新しい発見しかない話|idearium cast #39
https://idearium.don-guri.com/koten/

 

古典を読み返すことの重要性についてライトに語られている。

過去の回でもよく登場しているジョン・デューイ、これは読まねばと思って関連本をまとめ買いした。

「精神的に向上心のない者はばかだ」

「だから知の探索に時間とお金をかけよう」

直前まで社の幹部陣と飲んでいたこともあり、仕事や生活をがんばろうと意気込んだのもある。

それもあるが、その、めちゃくちゃわかりやすいな、わたしは。

教育や研修にお金のかからない、放っておけば勝手に育つ系従業員なのかもしれない。

向上心の着火が驚くほど早い。

 

北千住駅に着くまでのたった15分。

車内で買ったKindle本を片っ端からダウンロードして読み進める。

電車を降りたら、家まで歩いて帰らなければいけない。

その間に本を読めないということを、ひどくもどかしく感じた。

春の嵐の中を小走りで帰った。

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