実にブルシットな宴(2022.04.11)

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清々しい朝だ。夏がやってきた。

そう錯覚するくらいには明らかな陽気が窓越しに伝わってくる。

 

我が家にはまだカーテンがない。

引っ越しのゴタゴタで買いそびれたまま半月が過ぎた。

「まあ向かいにマンションがあるわけでないし」とそのままにしている。

5時台には朝日が射し込むため、早起きが定着したようだ。

 

コーヒーを豆から挽き、観葉植物たちに霧吹きをし、ストレッチと筋トレのルーティーンをこなし、リュックの中身を念入りに確認したのち出社。5分の遅刻。

早起きしたときほど時間に間に合わないのはどういう原理だろう?

 

・・・

 

元気に出社した。みんなでわーわー仕事。

 

今年から立場が変わって、人をまとめる業務がメインとなった。

メンバーにはどんどん新しい挑戦をしてほしい。

そのためには、職場に蔓延るブルシット・ジョブをいかに滅していくか、が大事に思える。

 

この“ブルシット=クソどうでもいい”という判断が実に難しい。

原典によれば、ブルシットジョブとは「被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態」とされている。

この“被雇用者本人でさえ”というのがキモのようだった。

つまり、当該業務について、従事者本人自身すらクソどうでもいいと感じている必要がある。

 

職場に蔓延るブルシット・ジョブの中には、本人だけはその有用性を信じているものが多い。

本当にブルシットなのか、そこから生まれるクリエイティブの可能性があるのか。

 

一見して「そりゃ無駄でしょ、やめよ〜」と言いのけるのは簡単だ。

だが、モチベーションはどうなるだろうか。彼の信念はどうなるだろうか。

 

ムダに見えても有用性が信じられる、ある種のあそびーーゲーミフィケーションではなく余白ーーをデザインする必要がありそうだった。

 

・・・

 

帰り道にハイエイタス・カイヨーテの新譜を聴いたらごきげん。

オーストラリア出身のバンドだ。

 

こないだまでオーストラリアから来た男と数ヶ月一緒に住んでいた。

ゴールドコーストという都市の話を何度も聞いた。水辺のきれいな街らしい。

 

彼はまた近々彼の国に戻るとこないだ話していた。

農業をやって毎日クタクタになるらしい。

わたしもいつかゴールドコーストに行ってみたい。

XXXX Goldを飲みながらカラマリをつまんで、朝日の昇るまで宴を楽しむんだ。実にブルシットな日々。

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